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七森酒店の『七氏ブログ』
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日々のワイン日記&ワイン会の記録を綴っています
by opus77
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温故知新
温故知新_b0075625_22291986.jpg
こんばんは、店長です。
昨日は地葡萄の栽培が増えている
とお知らせしましたが、それと共に
増えているのが有機栽培です。

試飲会に出展されるワインの
POPにオーガニックの表示が
多く見られるようになりました。

それを更に突き詰めていった
ビオディナミなどには私は
未だに懐疑的な視点を持ちますが
(ビオはマーケティングの視点から
 そう謳っている造り手がいるので)

農業がオーガニックへ進むことには
大いに賛同しています。

戦後急速に発展した化学肥料や農薬は
葡萄栽培にも多大な影響を及ぼし
面倒な畑の管理などを抑制して
病害を抑えて収穫量を飛躍的に向上させ
費用対効果を最大限に押し上げました。

しかしながらその結果は収量の増大による
畑の個性の喪失と土中に棲む微生物の減少で
新たな病害が広がるという悪循環が広まり
生産者を悩ませました。

そこで一部の生産者は畑に化学肥料を撒く
ことを止め、戦前の栽培環境を取り戻すべく
昔ながらの農法にを取り組むことに
努力しています。

只単に昔のやり方を踏襲するだけでは
収穫量が激減したり、雨の多い年などは
病害が蔓延し取り返しの付かない事が
起きるため、若い世代の造り手は
現代的な手法を用いてそれらに対応する
術を身につけつつあります。

ワイン造りにおいてもそれは同じで
ステンレスタンクを導入したり
とにかくクリーンで衛生的な環境を
保つことに最大限の努力を注いでいます。

彼らは有機栽培を「売れるから」という
視点ではなく、科学的根拠をもって
この土地でしか表現できない自分なりの
ワインを作り出すという信念があります。

このような造り手たちのワインを
当店は広めたい、皆様に飲んで
いただきたいと思い、日々試飲して
仕入れることにしています。
by opus77 | 2013-02-14 23:02 | ワインあれもこれも日記
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